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4.3. Yum と Yum リポジトリーの設定

yum と関連ユーティリティの設定ファイルは /etc/yum.conf にあります。このファイルは、必須の [main] セクション(全体に影響を持つ Yum オプションを設定できます)を含みます。また1つ以上の [repository] セクション(リポジトリ固有のオプションを設定できます)を含むかもしれません。しかしながら、ベストプラクティスは /etc/yum.repos.d/ ディレクトリに新規または既存の .repo ファイルにおいてそれぞれのリポジトリを定義することです。/etc/yum.conf ファイルの [main] セクションにおいて定義した値は、それぞれの [repository] セクションにおいて設定した値をオーバーライドするかもしれません。
このセクションは以下の方法を説明します:

4.3.1. [main] オプションの設定

/etc/yum.conf 設定ファイルはちょうど一つの [main] セクションを含みます。このセクションにあるキー・バリューの組のいくつかは、yum がどのように動作するかに影響します。その他は Yum がリポジトリをどのように取り扱うかに影響します。/etc/yum.conf の先頭にある [main] セクションの下に数多くの追加のオプションを追加できます。
サンプル /etc/yum.conf 設定ファイルはこのようなものです:
[main]
cachedir=/var/cache/yum/$basearch/$releasever
keepcache=0
debuglevel=2
logfile=/var/log/yum.log
exactarch=1
obsoletes=1
gpgcheck=1
plugins=1
installonly_limit=3

[コメントの省略]

# PUT YOUR REPOS HERE OR IN separate files named file.repo
# in /etc/yum.repos.d
以下は [main] セクションにおいて最も一般的に使用されるオプションです:
assumeyes=value
…ここで value は次のどれかです:
0yum はクリティカルなアクションの実行について確認のプロンプトを表示します。これがデフォルトです。
1 — クリティカルな yum アクションについて確認のプロンプトを表示します。もし assumeyes=1 が設定されていると、yum はコマンドラインにおいて -y オプションをつけたときと同じ方法の動作をします。
cachedir=directory
…ここで directory は、Yum がキャッシュとデータベースファイルを保存するディレクトリの絶対パスです。Yum のキャッシュディレクトリはデフォルトで /var/cache/yum/$basearch/$releasever です。
$basearch および $releasever Yum 変数の記述については「Yum 変数の使い方」を参照してください。
debuglevel=value
…ここで value1 から 10 の間の整数です。debuglevel 値により大きな値を設定することにより、yum がより詳細なデバッグ情報を表示します。debuglevel=0 はデバッグ出力を無効にします。debuglevel=2 がデフォルトです。
exactarch=value
…ここで value は次のどれかです:
0 — パッケージを更新するときに、厳密なアーキテクチャーを考慮しません。
1 — パッケージを更新するときに、厳密なアーキテクチャーを考慮します。この設定をすると、yum は、システムにすでにインストールされている i386 パッケージを更新するために、i686 パッケージをインストールすることはしません。これがデフォルトです。
exclude=package_name [more_package_names]
このオプションはインストール/更新中にキーワードによりパッケージを除外できます。スペース区切りでパッケージの一覧をクオートすることにより、除外する複数のパッケージを一覧にできます。ワイルドカード (たとえば、* および ?) を使用するシェルのグロブ表現が許可されます。
gpgcheck=value
…ここで value は次のどれかです:
0 — ローカルパッケージのインストールを含め、すべてのリポジトリーにおいてパッケージの GPG 署名検証を無効にします。
1 — ローカルパッケージのインストールを含め、すべてのリポジトリーにおいてすべてのパッケージの GPG 署名検証を有効にします。gpgcheck=1 がデフォルトで、すべてのパッケージの署名がチェックされます。
このオプションが /etc/yum.conf[main] セクションにおいて設定されていると、すべてのリポジトリに対して GPG チェックのルールを設定します。しかしながら、代わりに各リポジトリに対して gpgcheck=value を設定することもできます。つまり、あるリポジトリにおいて GPG チェックを有効にしながら、他において無効にすることができます。もし /etc/yum.conf にあるならば、各リポジトリに対して対応する .repo ファイルにおいて gpgcheck=value を設定することによりデフォルトをオーバーライドします。
GPG 署名チェックに関する詳細は「パッケージの署名を確認する」を参照してください。
groupremove_leaf_only=value
…ここで value は次のどれかです:
0yum はパッケージグループを削除するとき各パッケージの依存物を確認しません。この設定を用いると、yum は、他のパッケージやグループにより必要とされるパッケージかどうかによらず、パッケージグループにあるすべてのパッケージを削除します。groupremove_leaf_only=0 はデフォルトです。
1yum は、パッケージグループを削除するとき各パッケージの依存性を確認して、あらゆる他のパッケージやグループにより必要とされないパッケージのみを削除します。
パッケージの削除に関する詳細はインテリジェントなパッケージグループの削除を参照してください。
installonlypkgs=space separated list of packages
ここに yumインストールできるが、更新しないパッケージの一覧を空白区切りで提供できます。デフォルトでインストールのみとなっているパッケージの一覧は yum.conf(5) マニュアルページを参照してください。
installonlypkgs ディレクティブを /etc/yum.conf に追加したければ、yum.conf(5) の installonlypkgs の中に一覧化されているものすべてを含めて、インストールのみにするすべてのパッケージを一覧にすることを確認します。とくに、kernel パッケージは必ず installonlypkgs (デフォルトであります) に一覧化すべきです。また、デフォルトのカーネルが起動に失敗した場合に、バックアップのカーネルが必ず利用可能であるよう、\ninstallonly_limit は必ず 2 よりも大きな値に設定すべきです。
installonly_limit=value
…ここで valueinstallonlypkgs ディレクティブに一覧されている単一パッケージすべてに対して同時にインストールできるバージョンの最大数を表す整数です。
installonlypkgs ディレクティブのデフォルトはそれぞれの異なる kernel パッケージを含みます。そのため、installonly_limit の値を変更することにより、あらゆる単一の kernel パッケージについてインストールされたバージョンの最大数にも影響します。/etc/yum.conf に記載されたデフォルト値は installonly_limit=3 です。そして、この値を減らすこと、特に 2 以下にすることは推奨されません。
keepcache=value
…ここで value は次のどれかです:
0 — 正常にインストールされた後、ヘッダーとパッケージのキャッシュを保持しません。これがデフォルトです。
1 — 正常にインストールした後、キャッシュを保持します。
logfile=file_name
…ここで file_nameyum がログ出力を書き込むファイルの絶対パスです。デフォルトで yum/var/log/yum.log にログをとります。
multilib_policy=value
…ここで value は次のどれかです:
best — このシステムに最適なアーキテクチャーをインストールします。たとえば、AMD64 システムにおいて multilib_policy=best を設定することにより、yum はすべてのパッケージの 64 ビットバージョンをインストールします。
all — 常にすべてのパッケージについてすべての利用可能なアーキテクチャーをインストールします。たとえば、AMD64 システムにおいて multilib_policyall に設定すると、yum は、i586 と AMD64 の両方が利用可能ならば、パッケージの両方のバージョンをインストールします。
obsoletes=value
…ここで value は次のどれかです:
0 — 更新を実行するとき yum の推奨されない処理ロジックを無効にします。
1 — 更新を実行するときに yum の推奨されない処理ロジックを有効にします。あるパッケージが他のパッケージを推奨しないよう SPEC ファイルにおいて宣言するとき、後者のパッケージは前者のパッケージがインストールされるときに前者のパッケージにより置き換えられます。たとえば、パッケージが名前変更されるとき、推奨しないことが宣言されます。obsoletes=1 がデフォルトです。
plugins=value
…ここで value は次のどれかです:
0 — Yum プラグイン全体を無効にします。

すべてのプラグインを無効にすることは推奨されません

あるプラグインは重要な Yum サービスを提供するので、すべてのプラグインを無効にすることは推奨されません。プラグインを全体的に無効にすることは、便利なオプションとして提供され、一般的に Yum に関する潜在的な問題を診断するときにのみ推奨されます。
1 — すべての Yum プラグインを有効にします。plugins=1 を用いても、プラグインの設定ファイルにおいて enabled=0 と設定されている特定の Yum プラグインを無効にすることもできます。
さまざまな Yum プラグインの詳細は「Yum プラグイン」を参照してください。プラグインの制御に関する詳細は「Yum プラグインの無効化、有効化、設定」を参照してください。
reposdir=directory
…ここで directory.repo ファイルが置かれる場所の絶対パスです。すべての .repo ファイルはリポジトリの情報(/etc/yum.conf[repository] セクションと似ています)を含みます。yum はトランザクションのために使用するリポジトリのマスター一覧を作成するために、.repo ファイルと /etc/yum.conf ファイルの [repository] セクションからすべてのリポジトリの情報を収集します。reposdir が設定されていなければ、yum はデフォルトの /etc/yum.repos.d/ ディレクトリを使用します。
retries=value
…ここで value0 以上の整数です。この値は yum がエラーを返す前にファイルの取得を試みる回数を設定します。これを 0 に設定することにより、yum が無限に再試行します。デフォルト値は 10 です。
利用可能な [main] オプションの完全な一覧は、yum.conf(5) マニュアルページの [main] OPTIONS セクションを参照してください。