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3. Fedora の変更点 - デスクトップユーザー向け

3.1. デスクトップ

3.1.1. Cinnamon

人気のあるデスクトップ環境、Cinnamon の最新バージョンが Fedora 19 で利用できます。提供される新機能やより洗練された機能には、次のものがあります。
ファイルマネージャーの nemo は、大幅に変更を加え、Cinnamon と統合的に動作するようになりました。
screensaver を改良しました。ロック画面に表示する離席メッセージを自由に設定することができます。
control center は、より包括的な設定項目を扱うようになりました。
デスクトップアプレットである デスクレット が利用できるようになり、Cinnamon コミュニティにより様々なものが提供されます。
デスクレットやアプレット、テーマ、拡張機能など、Cinnamon のカスタマイズ機能であるスパイスが、デスクトップユーティリティからインストールできるようになりました。
Cinnamon は、GNOME をベースとしながらも、独立し、十分に個性的なフォークとして成熟しつつあります。Cinnamon プロジェクトのニュースや詳細については、http://cinnamon.linuxmint.com を参照してください。

3.1.2. GNOME

Fedora 19 には GNOME の最新バージョン 3.8 が搭載されています。GNOME のこのリリースにおける新機能については、 GNOME プロジェクトのリリースノート (http://library.gnome.org/misc/release-notes/3.8) を参照してください。
3.1.2.1. セッションログはジャーナルへ移動
ユーザーのセッションログは、以前は $HOME/.cache/gdm/session.log に保存されていましたが、ジャーナルに移動しました。
To view your user session log, identify your user ID and view the journal for that UID :
	  $ id
	  uid=1000(username) gid=1000(username) groups=1000(username) context=unconfined_u:unconfined_r:unconfined_t:s0-s0:c0.c1023
	  $ journalctl _UID=1000
3.1.2.2. RAR ファイルの展開をサポート
GNOME 向け GUI アーカイブマネージャーである File Roller は、unar をインストールすれば、RAR アーカイブを展開できるようになります。unar は、自由かつオープンソースのコマンドラインツールで、マルチフォーマット対応のファイル展開プログラムです。これは、暗号化アーカイブやマルチボリュームアーカイブを含め、RAR ファイルの展開をサポートする The Unarchiver プロジェクトの一部です。以前の Fedora では、同様のことを行うためにサードパーティのリポジトリから自由ソフトウェアでない unar ツールをインストールしなければなりませんでした。ですが、もうその必要はなくなりました。
Fedora は、RAR ファイルの新規作成をデフォルトではまだサポートしていません。この機能を提供する、自由かつオープンソースのツールが存在しないためです。しかしながら Fedora は、人気のある XZ 形式 など、RAR よりも効率が良いと一般的に考えられている、自由かつオープンソースの圧縮形式を複数サポートしています。圧縮ファイルを配布する場合は、こういった形式を使用することが推奨されています。

3.1.3. KDE

Fedora 19 の特長として KDE Plasma ワークスペースのバージョン 4.10、および最新の KDE プラットフォームとアプリケーションが利用できます。KDE のこのリリースについては、http://www.kde.org/announcements/4.10/ を参照してください。
3.1.3.1. KScreen
KDE 向けの新たなスクリーン管理ソフトウェアである KScreen により、マルチディスプレイの設定が改善されました。KScreen は、モニター設定用の UI を一新し、さらに接続モニターのプロファイルを自動的に保存、復元する機能を備えます。
KScreen の詳細については、http://community.kde.org/Solid/Projects/ScreenManagement を参照してください。

3.1.4. MATE

慣れ親しんだデスクトップの最新版となる MATE 1.6 は、現代的な機能をベースとして、洗練され、安定したデスクトップ環境を提供します。
MATE の更新内容の詳細については、プロジェクトのリリースアナウンス (http://mate-desktop.org/2013/04/02/mate-1-6-released/) を参照してください。

3.2. 生産性

3.2.1. LibreOffice 4.0

LibreOffice はバージョン 4.0 に更新されました。多くの新機能と修正があります。詳しくは、http://www.libreoffice.org/download/4-0-new-features-and-fixes/ を参照下さい。

3.2.2. コマンドラインツール

findutils がバージョン 4.5.11 になりました。いくつかの機能変更があります。 find を使う方は、 /usr/share/doc/findutils-*/NEWS に述べた変更点、 xargs, printf そして regex 関数に注意下さい。
sed に、入力ファイル名を表示する新しいコマンド F 、ASCII NULL 文字で行を区切る -z あるいは --null-data 新オプションが追加されました。他の修正は、 /usr/share/doc/sed-*/NEWS を参照下さい。

3.3. ネットワーク

3.3.1. Federated VoIP

Fedora 19 は、reSIProcate (repro) SIP プロキシーと、SIP と XMPP (Jabber) ネットワークのための ICE, STUN, そして TURN サーバーであるreTurnServer によって、完全な federated VoIP のよりすぐれたサポートを提供します。

3.3.2. モバイルブロードバンドのサポートの改善

Fedora 19 は、モバイルブロードバンドデバイスを扱うための ModemManager の、新しくより強力なバージョンを含みます。このバージョンでは、Qualcomm Gobi WWAN カードを含む、CDMA/EVDO/LTE 標準、 GSM/UMTS/LTE 標準、あるいはそのいずれかをサポートするマルチモードデバイスのサポートが改善しました。このサポートを提供するために、ModemManagerD-Bus API に変更があり、 WWAN デバイスを制御するために ModemManager を使うアプリケーションは更新が必要なことがあります。
多くのデバイスは、 NetworkManager GUI を使って接続と認証をするでしょう。 nm-cli は、モバイルコネクションを設定する機能を追加します。詳しい使い方は、 http://fedoraproject.org/wiki/Features/MoreMobileBroadband を参照ください。

3.3.3. firewalld の改善

Fedora 18 で、デフォルトのファイアウオールソリューションとして導入された firewalld デーモンに、このパワフルなファイアウオールを簡単に設定するための新機能が追加されました。
3.3.3.1. ファイアウォールのロックと、ホワイトリストの変更
アプリケーションによるダイナミックなファイアウォールの設定は、完全に制限されることも、ホワイトリストに限定されることもできるようになりました。ホワイトリストは、コマンド、ユーザー、UID、そして SELinux コンテキストを含むことができます。
ファイアウォールをロックダウンするには、 /etc/firewalld/firewalld.confLockdown=yes を指定して、ファイアウォールを再ロードします。
          firewall-cmd --reload
ホワイトリストに加えられた変更が有効になるためには、ファイアウォールは再ロードが必要です。
ホワイトリストの設定は、 /etc/firewalld/lockdown-whitelist.xml にあり、デフォルトでは空です。このホワイトリストは、firewall-cmd だけがファイアウォールに変更を加えることができます。'*' 文字は、ルールが、firewall-cmd に渡された引数にマッチするようにします。
        
<whitelist>
  <command name="/usr/bin/python /bin/firewall-cmd*" />
</whitelist>

firewalld ロックダウンについて詳しくは、 http://fedoraproject.org/wiki/Features/FirewalldLockdown のフィーチャーページを参照下さい。
3.3.3.2. ルール設定のためのリッチな言語
Fedora 19 には、最新の firewalld バージョンがあり、簡単に、とても複雑なファイアウォールを作成することのできるリッチな言語をサポートします。新システムについては、 http://fedoraproject.org/wiki/Features/FirewalldRichLanguage を参照下さい。

3.3.4. OpenVPN 2.3

OpenVPN がバージョン 2.3 に更新され、多くの機能強化、バグ修正とドキュメントの拡充がされました。詳しい変更点は、 https://community.openvpn.net/openvpn/wiki/ChangesInOpenvpn23 を参照下さい。

3.3.5. OpenConnect

OpenConnect はバージョン 4.99 に更新され、 AnyConnect のようなソリューション用に XML POST サポートが加わりました。また、ゲートウエイに異なる OS タイプを報告するための --os スイッチや、libstoken を使った SecurID トークンサポートも加わりました。

3.3.6. BIND10

BIND10 スイートが Fedora リポジトリーに含まれるようになりました。 DNS サーバーデーモン named, DHCP サーバーデーモン dhcpd と、関連するユティリティが含まれます。ドキュメントは http://bind10.isc.org/wiki と、BIND10 Guide にあります。
Fedora 19 から named PID ファイルが /var/run/named/named.pid から /run/named/named.pid へ移動されています。ユーザー定義のカスタムの named.conf は Fedora 19 へ移行する際に修正が必要です。 pid-fileoptions セクションで次のような修正を行います:

options {
        ...
        pid-file      "/run/named/named.pid";
        ...
        };

3.3.7. ネットワークインターフェースの安定したネーミング

udevd サービスは、以前からずっと、ブロックデバイスなどへ予測可能な名前をつけることを行ってきました。Fedora は、デフォルトでネットワークインタフェースに対しても udev のネーミングを使うようになりました。これにより、複数のネットワークデバイスを有するシステムにおいて、より信頼性の高いインタフェース名が可能となりました。カスタム udev ルールあるいは、biosdevname のような、それ以外のネーミングスキーマは、このデフォルトをオーバーライドすることができます。以前のリリースからアップグレードするユーザーは、/etc/system/network-scripts/ で参照されるデバイス名を変更する必要があるかもしれません。ただし、ほとんどの場合に、biosdevname がネーミングの管理をし続けると思われます

3.4. 国際化

3.4.1. インプットメソッド

  • ibus
    インプットメソッドを有効、無効にするデフォルトのキーバインディングが、Super+space に変更されました。
    IME 選択ダイアログが、 GNOME デスクトップで実装されます。
    ibus-setup は、 GNOME 以外のデスクトップにおいて2つのオプションを提供します。 システムキーボードを使うアプリケーションウインドウに、編集前のテキストを埋め込む です。
  • ibus-kkc, あるいは Kana Kanji Conversion は、新しいデフォルトの日本語インプットメソッドエンジンで、新しい libkkc バックエンドを使います。それは ibus-anthy を置換します。
  • libpinyin を使う、賢いピンインエンジンである ibus-libpinyin は、セットアップダイアログで、有効なディレクトリーの設定と、サードパーティ辞書のインポートができるようになりました。
  • ibus-bogo は、 ibus を使う新しいベトナム語のエンジンです。
  • ibus-typing-booster は、提案をするときに、hunspell の使い方が向上しました。 Tab 補完のサポートもあります。
  • imsettings は、 org.gnome.settings-daemon.plugins.plugins.keyboard.active の gsettings キーをチェックして、 GNOME と Cinnamon デスクトップにおいて imsettings がインプットメソッドを管理するかどうかを決めるようになりました。もし、 IBus インテグレーションを望まれないときは、そのキーを false にして下さい。

3.4.2. フォント

fonts-tweak-tool は、埋め込みビットマップ、フォント置換設定と、 OpenType フィーチャータグをサポートするようになりました。
Lohit フォントに多くの改善があります。
OLF ライセンスから、予約フォント名を除きました。
lohit-devanagari-fonts は、mr_IN ロケールのときの、 "श्री" シラブルを修正しました。
lohit-gujarati-fonts の "Dha" U+0AA7 文字の形を修正しました。
lohit-kannada-fonts の、母音文字のシラブルと、 NGA と NYA グリフの母音文字とのくっつきかたを修正しました。
lohit-malayalam-fonts は Dot Reph (u0D4E) をサポートし、 harfbuzz-ng とうまく動作します。
lohit-tamil-fonts は、0から5の数詞と Rupee sign (u0BF9) を変更しました。また、 GoTN 規格に合うように、タミル文字 RA,RI,RII のレンダリングを修正しました。
lohit-telugu-fonts は NYU ఞ + ు と NYUU ఞ + ూ の結合を正しく接続します。
paktype-naskh-basic-fonts, paktype-naqsh-fonts, paktype-tehreer-fontspaktype-ajrak-fonts に、 トルコ Lira 記号が加わり、 Hamza Below Ye のバグ修正もあります。
ヘブライ語の新しいフォントファミリー、shofar が、culmus-shofar-fonts パッケージで使えます。
ラテンアメリカ、Devanagari Ethiopic Georgian、ヘブライ、クメール、ラオス、タミル、そしてタイ言語のための新しいヒントされたオープンタイプフォントが、google-noto-fonts で使えます。

3.4.3. 翻訳ツール

Fedora に翻訳ツール tw が加わりました。これは、言語間の単語を、内蔵辞書、Google TranslationFreeTranslation を使って翻訳します。